岡です。
来月12月3日に行われる昇段試験で急遽参段の受験者の受けを取る事になりました。
参段の審査技は主に「杖取り」「太刀取り」「3人掛け」です。
杖と太刀を私もちょっとやってみたのですが、参段の審査以来まともに練習やっていなかったので、かなり忘れてしまっていました。
しっかり身に付いていないから忘れてしまうのでしょうけど・・・。
今回は、「規範 合気道」と言う本に掲載されている、杖取り5種類を紹介します。
私の参段の審査の時も、変わった技はやらずにこの基本の5種類だけをやりました。
写真があったほうが良いのですが載せられないので、ざっくりと文章で。
まずは構えから。
受けは杖を左半身で構えます(杖は基本左構え)
取りは受けに対して逆半身で構えます。
5つの技全てこの構えから始めます。
受けが杖で中段を突いてくるのに対し、取りは受けの外側面(取りから見て右側)へ入身し当身を入れます。
ここまでは5つの技全て共通。
ここからそれぞれの技へ。
①杖取り入り身投げ
左手で杖を制しつつさらに入り身し右手刀で切り下すように投げ、杖を取る。
②杖取り四方投げ
両手で杖を握り後ろ足を進めながら状を振りかぶり、体の向きを変えて杖を振り下ろし投げる。
③杖取り小手返し
右手で小手を制し転換し小手返しへ。小手と杖を一緒に巻き込むように返して受けをうつぶせにし、肩、手首関節を極め杖を取る。
④杖取り十字がらみ
右手で杖を下から受けるように握り、左手で上から握ると、受けの手を手前に引き出すようにして振りかぶり、受けの両腕を十字に決め振り下ろして投げる。
⑤杖取り肘極め
当身を入れた右手で受けの小手を上から握り、左手で下から受けるように握ると、巻き込むように返しながら受けの腕を伸ばし体に着ける。脇を締め肘を極めながら手首関節を曲げ、杖を取る。
何だかややこしいのですが、とりあえず受けの外側へ入り身して当身を入れるまでは同じって覚えておくといいかも知れません。
(内側面へ入り身した場合でも技が出来ないといけないようですが、基本は外側面へ入り身するのが普通のようです)
ちなみに、杖は非常に優れた武器のようです。
「突かば槍 払えば薙刀 持たば太刀 杖はかくにも 外れざりけり」と言う古い歌もあるようで、槍、薙刀、太刀の要素を兼ね備えた、千変万化する多種多様な技術を表現しています。
また、精神面の特徴として、「傷つけず 人をこらして 戒しむる 教えは杖の 外にやはある」と言う歌があるそうで、不殺の理念をあらわしています。
次回は太刀取り6種を書く予定です。