ひとみ幼稚園 長束道場 各位
令和 6年 5月 吉日
(公財)合気会公認道場
ひとみ幼稚園長束道場
(誰にでもできる、オーソドックスな技を求めて! 私見)
〜 合気技は、捌きと固有技との組み合わせ!!
【究極の目標】 : 動けば技となる! (開祖のお言葉)
基本技 → 自由技 Ⅰ → 自由技 Ⅱ → 自由技Ⅲ →【究極の目標】
*自由技の内容やレベルには、申し合わせありやなし、またストリートファイトを含めた実戦的なものなどが考えられる。
*初段位取得からが真の合気道のスタート、である!
〜 自由闊達をモットーに!!
合気道とは【基本的な考え方】 :
ぶつかり合いや取っ組み合いでなく、剣術を基にした捌サバき合いの武道・武術!
その所以は、相手の攻撃の線を刀の鎬シノギ部で摺り上げ、また受け流しつつ相手の攻撃の線を躱カワし、体勢を(縦・横方向に)崩して技をかける、ことにある。
従って、間合い・遠山の目付(相手には動く部位と動かぬ部位のあること、更に足先の向きや動く部位には先端部の早い部位と起点に近い遅い部位のあることを認識し、それへの対処を要する。)・ 運足・刀法など、剣術の諸要素の知識とある程度の技術習得も必要である。
〜 これらのことが、上記のぶつかり合いや取っ組み合いをなくす要因となろう。
⇒ 術理的には :
【自らは自然体の正しい姿勢で、相手の攻撃の線と速さを見切り、その線の通り道を作るよう相手の動きに合わせつつ流す体捌きで体勢を崩し、制する武道・武術】である。
⇒ 合気技は、事前に相手の体勢を崩しておくこと、が必要である。
前提として、合気道は“和合の武道・武術”である。
1.) 即ち、相手を尊重し、相手との一体化を目指す。
2.) そして、“相手を受け入れる”、“何気に”の感覚が必要であろう!
【合気道の諸要素】 : 米糠3合(牛乳瓶の中味3本分)持てれば合気道はできる ! (開祖、談)
→ “やりよう”によっては*、何方にでもできる武道・武術、ということか!?
1. * 理屈に合うこと : 物理の法則の活用・人体の生理的弱点の活用 !
1.) 物理の法則の活用例 :
三角形の性質(強靱性、分力・合力、切り込み力、など)、衝撃力(体重移動など勢いの活用)やテコ・仕事量(効率化)などの考え方…ほか
2.) 人体の生理的弱点の活用例 :
関節・脳の単一性など弱点の活用…ほか
2.* 身体の有効活用 (下記はその例) : “当て身七分で技三分” (開祖、談)
〜 力は動いて出すもの !
1.) 正しい姿勢を用いての剣術の動き 〜 同手同足の動きで、縦・横方向に崩す!
2.) “合気道、読んで字の如し”、動きに合わす。
3.) 心身のゆとりがなければ、脆モロい。
3. * 感覚の有効活用(下記はその例): “合気道は和合の武 術”
〜 相手との一体化、相手に対して何気なく抵抗感を与えず !
1.) “合気道、読んで字の如し”、相手の気持ちに合わす。
2.) “人のカラダは半鐘の様なもの、強く打てば強く響き、優しく打てば優しく響く”
《参 考》
捌サバく上でのポイント (下記、ヒント例と重複部位あり)
ア.姿勢 : 橦シュ木(=お寺などの鐘を叩く木槌、⊥型)の足構えとした自然体の姿勢のこと。
イ.遠山の目付 :
相手と対峙した場合、遠い山を見るように身体全体を包むような見方。
通常の稽古では技の出来具合に気が行きがちと思われるので、稽古外での自主稽古も必要。
武術の世界には 『一眼二足三胆四力』、と言う極意が伝えられています。 “先ずは眼”!
いわゆる宮本武蔵の申していた“観の目”、のことであり、日常生活においてハッキリ認識するためには中心視野で見て認識しているが、武術の世界では周辺視野を用いた見方、感じるというか、潜在意識でものを見る、日常において“とっさ”の場合に思わず動けた経験のお持ちの方もあろうが、こうした見方が武術においては必要であろう。
…例えば以前実施済みの、二人一組での目を開けた場合と閉じた場合での追随テスト。
ウ.間合い :
そして、相手には動く部位と動かぬ部位のある事、更に、動く部位は武具の先端部や手先・足先のように早い部位と肩や股関節のように遅い部位のある事を意識し、相手との間合いを!! 基本は一足一刀であるが、ゆくゆくは自己が、攻めるに易く守るに易い自己の間合いを!!
エ.合気道の誘導は自由技の入り口であり、和合、即ち吸う呼吸とともに相手を受け入れる感覚が重要で次項の感覚やそれを養う日頃の稽古を大切に!!
オ.手・足捌きにて相手の攻撃の線を躱カワす。その際、相手の攻撃の線、速さと方向を読むこと!
〜 手捌きは刀の鎬相当、即ち前腕部の手の甲側や掌側の側面部を用い、広い面積を用いて受け流す、即ち、相手の力を受ける際は力を分散、相手を攻め込む際は手の母指丘・合谷・労宮など点・線当たりなど極小部分に集中して加えること。 また、相手の手は握り込まず、小指・薬指・中指と親指そして掌で作った型の中に相手の手を嵌め込むなど何気にとか、相手の反応を小さくする意識が望ましい。
足捌きはすり足にて、当て身を入れる要領や15º〜30ºくらい腰を左右に開く要領、合気道の動きは円運動とは申せ、円弧の底面側でなく側面の要領にて捌く。捌いた後は残心の体勢にて!
1.) 相手の攻撃の線を読む、即ち相手の攻撃の方向や速さを見切り、捌くこと。
相手を尊重し相手と和合、即ち一体化を計るよう、通り道を作る体捌き(攻撃の線に対し、内・外に15º〜30ºくらい腰を開くなどの足捌き)である。
2.) “和合”の武道・武術の感覚を重視、構えての気持ちではなく、吸う呼吸とともに相手を受け入れる感覚を、また何気に、“スーッ”と動作する感覚を大切に!
3.) 合気道の“誘導”は“和合”そのものである。 然りとて、相手を迎えに行くのではなく、むしろ誘い込むような、仕掛ける感覚が必要であろう。
相手は仕掛けてきているのであるから、逆説的だが、相手をも活かす感覚を!
吸う呼吸ともども相手の通り道を作りつつ、相手の方向とタイミングを計りつつ相手を受け入れる感覚、が必要と考える!
例えば魚釣りの、魚を餌でおびき寄せての釣りの感覚、タイミングが早過ぎても遅過ぎても餌が魚の目の前から消えて釣れなかったり、針が飲み込まれ過ぎたりで上手く行き難い…!
1.) 日常におけるコミュニケーション、即ち、相手との関係を重視、例えば優しく扱う、向かう方向に合わす、置いておく、柔らかく支点の位置をズラすなどの感覚、自分がやられて嫌なことは相手にはしない…。 先に述べた“人のカラダは半鐘の様なもの、強く打てば強く響き、優しく打てば優しく響く”、の感覚が必要でしょう。
2.) 相手の攻撃を受ける際(取り)は、自ら腕の鎬シノギの部位(前腕の手の甲側や掌側)、即ち広い面積で受けて相手の力を分散させ、相手を捌く際は手に限定すれば、親指の母指丘・合谷・労宮など点・線または出来るだけ極小面に集中する捌きを!
〜 例えば、年金を負担する場合(側)と受ける場合(側)の話…です。
1.) 合気道は元々は生死をかけた武術であり、武器の出し惜しみをしてやられては意味がない。 災害対策同様、稽古においては最悪を想定しての取り組みが必要であろう。 その際、自己の能力は最大限に活用する意識を持つこと!
2.) また前提、前述の“当て身7分で技3分”、臍下丹田の辺りで相手に持たれるのではなく持たす感覚、その上で小手先の技ではなく、かつ使えるものは全て両手・両足も同時に、更に左右の手足など身体全体を満遍なく用いるよう心掛けるなど、手足と身体の勢いを含めて有効に用いるべきであろう。
例えば四方投げの表技の場合、相手の胴を切り上げながら踏み込むなど。
以上
※ 皆様方各自が合気技に問題意識を持ち、試行錯誤を交えながらでも考察・創意工夫され、互いのレベルアップのため、上記のヒント的なものに纏めて皆さんに披露して頂ければ…と、この道の先達として切に願う次第です!
(文責 : 村田義昭、R 6. 5.20.)
あなたもジンドゥーで無料ホームページを。 無料新規登録は https://jp.jimdo.com から